【感想】「波よ聞いてくれ」1巻ースープカレー店員→ラジオDJにジョブチェンジ?

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沙村広明「波よ聞いてくれ」第1巻を読みました。なかなか男前な金髪女性がマイクを手にいきっている表紙絵。彼女の活躍や如何に。

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あらすじ

札幌のスープカレー店員・鼓田ミナレは男と別れたばかり。荒れている5日目に飲み屋で偶然知り合った男・麻籐に失恋のくだをまく。翌日カレー屋でそつなく働くミナレ。しかし店内のラジオから流れてきたのは、前日自分が赤裸々に語った失恋の恨みつらみだった…。

感想

作者の沙村広明氏といえば代表作「無限の住人」に見られるように、ハードなバイオレンスを描かれる作家さん、というイメージ。しかし本作「波よ聞いてくれ」は完全な現代劇。しかもあとがきによると「ラジオと恋愛の話」だそう。え、そうなの?恋愛の話あんまりないけど(笑)。それは沙村氏も「これどういう漫画なんだろう?」と自覚されているようです。

物語はミナレがラジオ局に殴りこんでから急展開。勢い余ってラジオの生番組で思いの丈をぶちまけるミナレ。それが元でスープカレー店員の座を失いかけたところ、麻藤から「DJをやってみないか」と持ちかけられ、ミナレはラジオの世界へ足を踏み出す…という流れ。

…とここまで書くと業界サクセス・ストーリーのような雰囲気ですが、そこにスープカレー店のすったもんだ、そして多少の恋愛要素(笑)も絡んで、とかくあわただしい「波よ聞いてくれ」。なによりテンポのよいセリフ回し、絶妙なボケとツッコミが劇画調な絵柄と相まって、読者の笑いを誘います。これはおもしろい!

というわけでミナレの破天荒な人生から目が離せない漫画「波よ聞いてくれ」。ミナレは本当にラジオDJになれるのか?スープカレー店の運命は?そして恋愛は描かれるのか?第二巻を刮目して待ちたいと思います。

「波よ聞いてくれ」1巻の名言

お姐さん
この放送はアンタから逃げた彼氏も
アンタの未来の彼氏も聴いてる可能性がある
叩きつけろ 言葉を

ラジオ局に殴りこんだミナレに麻藤がかけた言葉。マイクの向こう側に言葉を叩きつける。ラジオって過酷な世界なんですね(ホントか)。

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