2018年6月10日、ポケモンカード公式サイトにて、レギュレーション変更のお知らせがありました。
2018年9月1日よりスタンダードレギュレーションは、サン&ムーンシリーズ以降のカードのみ使える、という大きな変更です。
これまではXYシリーズ、XY BREAKシリーズとサン&ムーン(SM)がスタンダードレギュレーションで使用できましたが、ついにXY・XY BREAKが使用不可、いわゆる「レギュ落ち」します。
以前からポケモンカードをプレイして来た人にはおなじみのレギュ落ちですが、サン&ムーンやXY末期からのプレイヤーには、少しなじみが無いかもしれません。
というわけで本記事では、9/1以降のレギュレーション改定について、注意事項などをまとめてみました。
何が変わるの?
「スタンダードレギュレーション」で使えるカードが、サン&ムーン(SM)シリーズ以降に発売、またはプロモ等で配布されたカードのみ、になります。
具体的な商品等については、ポケカ公式にてまとめられています。
ただこれだけでは説明として不親切ですね。レギュ落ちについてもう少し詳しく。
ポケモンについて
一番大きな影響は、XY・XY BREAKで登場したポケモンが、一切使えなくなること。最近でも良く使われているポケモンを例に取ると、
- シェイミEX
- ゾロアーク(なりかわる)
- ミュウ(はじまりのきおく)
- ダストダス(ダストオキシン)
- オクタン(アビスハンド)
などが使用不可となります。
仮にSMの以降の商品で同名のポケモンが登場したとしても、XY・XY BREAKのカードは使えません。例えば「特性ダストオキシンを持つダストダス」がSMで再録されたとしても、XY BREAKのダストダスはデッキに入れることができません。
トレーナーズについて
一番大きな影響を受けるのが、トレーナーズ。
- プラターヌ博士
- N
- オカルトマニア
- バトルサーチャー
- バトルコンプレッサー
- かるいし
- ピーピーマックス
- 時のパズル
- スカイフィールド
- 次元の谷
などなど、現在でも活躍しているこれらのサポート・グッズ・スタジアムをデッキに入れることができません。
ただしこれらは、以降のシリーズで同名のカードが再録されれば利用可能。そこがポケモンと大きく違うところです。
エネルギーについて
基本エネルギーについては、XY・XY BREAKまたはそれ以前のシリーズからでも利用可能です。
注意が必要なのは特殊エネルギー。「ダブル無色エネルギー」「レインボーエネルギー」などSMシリーズでも収録されているものは、古いカードでも利用可能。
大きく影響するのは、次のような特殊エネルギー。
- ダブルドラゴンエネルギー
- ストロングエネルギー
- ミステリーエネルギー
これらは再録されない限り、新しいスタンダードレギュレーションでデッキに入れることはできません。ダブルドラゴンエネルギー使えないなんて、ドラゴンタイプどうするんだ…(最近はエネ色の要求がゆるいですけどね)。
XY・XY BREAKのカードはもういらないの?
さてここで当然抱く疑問。
「XY・XY BREAKのカードはもういらないのか?」
新しいスタンダードレギュレーション下においては、不要と言えます。ならばすぐに処分…はやや早計。
理由の一つとして、「トレーナーズリーグ」の存在が挙げられます。2017年から2018年にかけて、トレーナーズリーグが開催されましたが、下記公式ページによると、2018年9月から2019年8月の1年にかけても、新たなトレーナーズリーグが行われます。
トレーナーズリーグには「エクストラレギュレーション」があり、エクストラレギュでは「SM」「XY」「XY BREAK」「BW」シリーズがまだ利用可能です。
現行のトレーナーズリーグではエクストラレギュの大会も多々、開催されていました。ポイントを多く稼ぐためにエクストラレギュに参加するという人は、カードの処分は慎重にするべきでしょう。
もうひとつ考えられるのは、以降のシリーズで有用カードの「再録」が行われる可能性がある、ということ。
ひょっとしたらプラターヌ博士も、Nも、バトルサーチャーも、かるいしも、手元にあるカードがまだまだ使える、という状況になるかもしれません。
もちろんこれは実際に出てみないとわかりませんし、上位互換のカード、同機能を持った別名のカードが登場、ということもあるでしょう。その見極めは難しいのですが、強力なカードは手元においておくと、いろいろ捗るかも。
9月1日以降の注意
レギュレーション違反があると、せっかく大会に参加しても失格になってしまいます(ゆるい大会では、カード差し替えなども認めてくれることがありますが)。
なので参加前に、大会のレギュレーション、およびデッキに入れたカードがレギュレーションに違反していないか、ということは良く確認しておきましょう。
ポケモンのカードはわかりやすいですね。サン&ムーンとそれ以前では、デザインが大きく変わるので。
注意したいのはトレーナーズ。ジャッジマンやものまねむすめ、ハイパーボールやふしぎなアメなど、SMで同名カードが収録されているカードは、それ以前のシリーズのものでも使えます。使えるカードと使えないカードがあることを理解し、使えないカードはデッキからはずしておきましょう。
まとめ
以上、ポケモンカードの新レギュレーションに関するお話でした。サン&ムーンもだいぶカードが増えてきたので、XY・XY BREAKをレギュ落ちさせるのは良い潮時なのでしょう。
とは言えポケカ公式さんには、「ほななんでデッキビルドBOXを2月に発売したんや」とかいろいろ疑問もありますけどね。
なお上でも書きましたが、レギュ違反があると大会では基本的に失格になります。参加大会のレギュレーション、およびデッキに入れたカードがレギュに沿っているか、ということは良く確認しておきましょう。
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