【漫画さっくりレビュー】「この世界は不完全すぎる」1巻レビュー

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ファンタジー世界でとある村を襲うドラゴン。少女が、村人がピンチ!そこでドラゴンに男が立ち向かう!…が、少し様子がおかしくて…?

左藤真通氏の漫画「この世界は不完全すぎる」1巻のさっくりレビュー。

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1分で読めるあらすじ

  1. 5つの小国がひしめく島の、辺境の村に住む少女ニコラ。繰り返しのような毎日を送るある日、村はずれで不思議な調査をする青年ハガに出会う。
  2. 彼はキングス・シーカー(王の探求者)じゃないか?と村で噂になる中、ニコラは「転送」と声をかけて石版を光らせる、ハガの不思議な「魔法」を目撃。
  3. そこへ現れた巨大なドラゴン!ニコラを逃し、一人ドラゴンに立ち向かうハガは、「矢を射ては爆薬の入った樽を投げつける」という奇妙な攻撃を延々繰り返す
  4. 村人の協力も得て、なんとかドラゴンを倒したハガ。ニコラたちの命も守れて万々歳。感激したニコラはハガに弟子入りを志願する。
  5. …が、そこで突如燃えだすニコラたち。彼女たちを前にハガは涙を流しながらつぶやく。「これは負けイベントなんです…」

「この世界は不完全すぎる」1巻レビュー

ニコラたちのいる世界は、実は完全体感型VRゲーム「キングス・シーカー・オンライン」の一部。彼女や村人はゲームのNPCであり、ハガ=羽賀はゲーム内の不具合(バグ)をチェックするデバッガー

助かったニコラたちが消滅したのは、ドラゴンに無理矢理勝っても村が全滅するシナリオだったから。そしてハガは約一年の間、VRゲームの世界から出られなくなっていた、というのが「この世界は不完全すぎる」第一話の真実。

いつかこの世界から抜け出せることを期待して、地道にバグ報告を続けるハガ。謎の復活を遂げたニコラと共にデバッグ作業を続けていくのだが、町に着くやいなや城壁に体を擦りつけて「すり抜け」できる箇所が無いか探したりといった描写が、地味に面白い。ファンタジーと現実がごっちゃになったような世界観が独特

しかし物語の中で障壁となるのは、ハガと同じくゲーム内に取り込まれたデバッガーたち。「デバッグモード」という神に等しき力を使い、ゲーム内で悪虐を尽くす彼らと戦う展開にもなるのだが、そこにも「ゲームならでは」の表現方法が取り入られているのが面白い。

そして何故かデバッグモードを使わないハガ、そこには「ある理由」があるのだが、それもまたゲームらしく、同時に怖さを感じる内容。また世界にはまだまだ謎があるようで…?ファンタジーとゲーム、2つの要素をうまく組み合わせた漫画「この世界は不完全すぎる」、続きが気になるオススメの一作。

この世界は不完全すぎる(1)を…

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