ポケモンカード新弾「キミを待つ島々(SM2K)」「アローラの月光(SM2L)」「スターターセット改造カプ・ブルルGX(SMC)」で初登場となったトレーナーズ(サポート・グッズ・スタジアム)の紹介と考察など。
サポート
ハラ
「キミを待つ島々」「カプ・ブルルGX」収録。手札を山札にもどして通常は4枚ドロー、しかしGXワザを使ったあとは常時7枚ドローになるという、特殊条件付きドローカード。プラターヌ博士と違って手札を捨てなくてもいいのが強みですが、GXワザを使うまでは使いづらいという側面を持ちます。
デッキに多投するタイプのサポートではありませんが、中盤~終盤により威力を発揮するでしょう。特にGXワザを序盤で使うことのあるポケモン、例えばジジーロンGX・バクガメスGX・ソルガレオGXと組み合わせれば、よりハラを有効に使えます。
マオ
「アローラの月光」に収録。自分の山札から好きなカードを2枚選び山札を切る。そして選んだカードを好きな順番で山札の上に戻す、という特殊なサーチカード。
好きな2枚を選ぶ、という効果では「センパイとコウハイ」が思い浮かびますが、こちらは山札の上に置くのでマオを使った同ターンに引くには別のドロー方法が必要。
新弾としては、山札を一枚引ける特性「ゆきかき」を持つアローラサンドパンとの組み合わせが想定されているのでしょう。あとはエネくじ(後述)。
それ以外で相性がいいのはオクタンやヤレユータンでしょうか。次ターンでのドローではNで流される可能性があるので、できれば同ターンでサーチしたカードを有効活用できる体制を作りたいものです。
マーマネ
「スターターセット改造カプ・ブルルGX」収録。手札を2枚トラッシュし、山札を4枚ドローします。手札をトラッシュできない時には使えない、ということに注意!
初心者の方は「手札からのトラッシュ」に抵抗があるかもしれませんが、任意のカードをトラッシュに送る、という行為をしてデッキが回ることもあるのです。
特に今回登場した「アクアパッチ」のように、トラッシュに対象カードがあって初めて効果を発揮するというカードもあります。どのデッキにも合うというタイプのサポートではありませんが、デッキの性質によっては採用を検討したいカードです。
スタジアム
エーテルパラダイス保護区
「えーてるぱらだいすほごく出します」。長いよ。
このスタジアムが場に出ていると、おたがいの草・雷タイプのたねポケモンが相手ポケモンから受けるワザダメージが-30されます。対象は「たね」であることに注意。またベンチへの攻撃も-30されます。
草タイプは「巨大植物の森」、雷タイプは「うねりの大海」という定番スタジアムがありますが、新弾の「カプ・コケコGX」「カプ・ブルルGX」を中心に戦いたい、という場合は「エーテルパラダイス保護区」の採用もアリですね。ワザダメージが-30されるのは結構大きいです。
せせらぎの丘
自分の番に一回、水または闘タイプのたねポケモンをベンチに出せるというスタジアム。
これおもしろいですね。結構好きです。フウロで「せせらぎの丘」を持ってきて相手スタジアムを破壊しつつ、たねポケモンをベンチに出してボールと同様の効果。進化ポケモンなら次ターンの進化にもつながります。後半はあまり役に立たないので、他のスタジアムとの併用が良いのでは。
グッズ
アクアパッチ
BW「ダークパッチ」を彷彿とさせる水タイプ専用エネ加速グッズ。トラッシュの水エネを一枚、ベンチの水ポケモンに付けます。バトルポケモンに付けないように注意。
「バトルコンプレッサー」などと組み合わせることにより、より強力にその効果を発揮。ピーピーマックスと違ってトラッシュに水エネがあれば確実にエネを付けることができるので、序盤・中盤・終盤を問わずに重宝しそうです。
フィールドブロアー
みんな!このカードはとても大事なカードだ!手に入れたら大事に持っておくんだよ!
…いえ、BW~XYでポケカに参入した筆者は、同様の効果を持つ「ツールスクラッパー」がなかなか手に入らなかったことを思いだしまして。オークションでの価格も結構高騰したんですよ。
「フィールドブロアー」は場にある「ポケモンのどうぐ」または「スタジアム」までトラッシュする効果を持つグッズ。テキストは「まで」なので1枚でもOK。
「ポケモンのどうぐをトラッシュするならば『びっくりメガホン』の方がいいんじゃないの?」
ごもっとも。しかしフィールドブロアーが進化を発揮するのは「自分の場のグッズを破壊できること」にこそあるのです。
例えばM進化ポケモンのソウルリンク。「GXポケモンはこだわりハチマキ付けられるのにM進化ポケモンはソウルリンクが邪魔!」と全国1千万のポケカプレイヤーが涙を飲んできたのは想像に固くありません。
フィールドブロアーを使えば自陣のソウルリンクや不要なポケモンのどうぐをトラッシュできるので、どうぐの張替え、また「ポケモンのどうぐが付いていることにより打点の上がるワザ(ライボルトEXのアサルトレーザーやメガヤンマのアサルトブームなど)」の対策にもなります。
またスタジアムは同名のスタジアムを重ねて出すことはできないのですが、フィールドブロアーならば一度スタジアムをトラッシュ→同名スタジアムを場に出すことが可能に。手札を消費したい時などに役立ちます。
びっくりメガホンと差し替えたり、デッキに1~2枚入れておくと、多種多様な動きができますよ。
エネくじ
山札を上から7枚見て、その中のエネルギーカードを一枚、手札にくわえることができます。「はかせのてがみ」と異なるのは特殊エネルギーも持ってこれること。特にダブル無色エネルギーが必要なポケモンには重宝します。ガマゲロゲEXとかガマゲロゲEXとかガマゲロゲEXとか。
サポート「マオ」との組み合わせも有用。今のところ「任意の特殊エネルギーを持ってこれるカード」はこの「エネくじ」だけ(ワザの効果をのぞく)なので、ダブル無色が手札に来ずに涙を飲んだことがある方ならば、デッキへの採用を検討しましょう。
レスキュータンカ
トラッシュにあるポケモンを1枚手札にくわえるか、または3枚を山札に戻すか、を選択できるグッズ。サン&ムーンからのプレイヤーはトラッシュのポケモンを戻す手段がほぼ無かったので、これはうれしいグッズですね。特に進化系ポケモンを多く採用しているデッキには助かります。
トラッシュのポケモンと基本エネを山札に戻せる「すごいつりざお」がバランスのいい性能なのですが、現在は手に入りにくい状況。基本エネルギーはエネルギーリサイクルで、ポケモンはこのレスキュータンカで、といった使い分けになりそうです。これも本当に便利なカードだと思いますので、デッキに是非採用しておきたいところ。
特にカプ・テテフGXとの相性は最強。終盤バトルサーチャーを使い切ったあとでも、トラッシュのカプ・テテフGXをレスキュータンカで拾い、場に出して特性「ワンダータッチ」からのフラダリができます。
なおトラッシュにあるカードは「公開情報」であり、テキストの効果には若干注意が必要。例えばトラッシュにポケモンが一枚も無い時は「その効果を発動することができない」ということが明らかなので、レスキュータンカは使えません。
また山札に戻す効果を選択した場合、トラッシュにポケモンが3枚以上ある時は、必ず「3枚」を選んで山札に戻す必要があります。テキストは「ポケモンを3枚、」とあるので1枚または2枚だけを選ぶという使い方はできません。ただしポケモンが1~2枚だけしか無い時は、ある分だけを山札に戻すことが可能です。
まとめ
以上、ポケモンカード新弾「キミを待つ島々(SM2K)」「アローラの月光(SM2L)」「スターターセット改造カプ・ブルルGX(SMC)」で初登場のトレーナーズ(サポート・グッズ・スタジアム)でした。今弾は本当に有用なトレーナーズが多いので、カード資産を増やすチャンス!です。
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