まさか発売前にこんな記事を書くとは(笑)。ポケモンカードの新拡張パック「覚醒の勇者(SM4S)」「超次元の暴獣(SM4A)」の全カードリストが公式サイトで公開されましたので、それを受けて評価、っていうか勝手な感想を。
なおカードを実際に使ったわけではなく、テキストから受けた印象を元にした感想となっっています。あらかじめご了承ください。
ポケモン
ノーマルポケモン
特に気になったGX以外のポケモンは下記。
- ノクタス
- ゴーゴート
- チリーン
- クチート
- レジスチル
- コクーン+スピアー
- アローラライチュウ
- ムウマージ
- キテルグマ
- プクリン
- ジャラランガ
- ミルタンク
ゴーゴート・キテルグマ・プクリンといった「基本エネ+ダブル無色」起動、条件次第で大ダメージを出すワザを持つポケモン、意外とあなどれないと思います。
チリーン・ムウマージは超エネ一つで大きな妨害効果をもたらすワザを持ちます。
クチートはポケモン2体をベンチに出すワザを持ちます。これはサニーゴ(コレクション ムーン収録)以来の性能ですが、ワザエネが全て無色であること、下ワザ「かみくだく」も現実的な性能を持つことから、デッキに一枚さしておくと有用なポケモン。初心者にもオススメです。
同じく鋼タイプのレジスチル。イベルタル(XY)やライコウのようなトラッシュからエネ加速できるワザを持ちますが、対象が「基本エネ全て」なのが大きく違うところ。デッキ構築の可能性を広げる、かも?
全体としては小粒でピリリとしたポケモンが多い、という印象でしょうか。デッキに4枚入れたり、メインを張って戦う、といったポケモンは少ない感じ。後述のウルトラビーストを目立たせるため、なのかもしれません。
GXポケモン(ウルトラビースト以外)
ウルトラビースト以外のGXポケモンは全4種。
- アローラゴローニャGX
- シルヴァディGX
- ギャラドスGX
- アローラナッシーGX
この中ではやはりシルヴァディGXが突出して注目されるGXポケモン。たねポケモンのにげエネがゼロになる特性「ジャイロユニット」、エネ加速ワザ「ターボドライブ」、相手ベンチポケモンの数×50ダメージの「リベリオンGX」と高い性能を持ちます。
また専用グッズ「サイキックメモリ」「ファイトメモリ」を付けるとそれぞれ超タイプ・闘タイプになれる、というのもユニーク。シルヴァディGXの可能性を広げます。ライバルはやはりマッシブーンGXだと思うのですが、サイキックメモリでカウンターを食らわせることができるかどうか。
残りのGXポケモンもなかなかおもしろい性能を持っていますが、みんなエネ要求がキツイなぁ…。サーナイトGXやゾロアークGXがいかに破格の性能を持っているかがわかります。
ギャラドスGXとアローラナッシーGXは構築によっては意外とイケそうな気もするんですが、どないでしょうか。
ウルトラビースト
SM4の目玉「ウルトラビースト」。サイドに関するワザを持つ、という特徴を持ってポケモンカードに殴り込んできました。
- アクジキングGX
- マッシブーンGX
- ウツロイドGX
- カミツルギGX
今回収録されたウルトラビーストは以上の4種です。
問答無用で強さを発揮するのはなんといってもマッシブーンGX。ワザを3つ持っていますが、はっきり言って上ワザ「ジェットパンチ」だけで事足ります。
ストロングエネ貼ってハチマキまたはまわしを貼ってレジロックEX並べて「ジェットパンチ」言い続けるだけで相手の場を壊滅させることも可能。ダメージを負ってもアセロラループかまんたんのくすりで即回復。正直「なぜ闘タイプで出したし」としか言いようがありません。
カミツルギGXも強いですね。場に出すだけで特殊エネを破壊する特性「きりすてる」ほか、鋼エネ一つで問答無用でサイド1枚を刈り取る「スラッシュGX」。鋼デッキ以外でも活躍できるスペックを持っています。
ウツロイドGXもおもしろいのですが、超エネ3つ貼って相手のサイド2枚増やしても返しでやられてサイド取り返されそう(笑)。アクジキングGXは…ロマン砲ですね。
トレーナーズ・エネルギー
サポート
今回収録は下記の2枚。
- ルザミ―ネ
- グラジオ
トラッシュにあるサポートとスタジアムを計2枚回収できるルザミ―ネ。スタジアムを拾える能力は貴重。相手スタジアムを破壊するともに自分に有利な盤面をつくり、また同時にサポートを手札に加えることで次の動きにつなげることができます。特に「次元の谷」を利用する超タイプならば、ルザミーネを利用することで少ないエネで攻撃し続けることが可能になります。
グラジオは地味と言えば地味なんですが、実は「サイドにある任意の一枚を確実に手札に加えることができる」という優秀な性能を持っています。ナゲツケサルのようなベンチにポケモンを並べて打点を上げるデッキに役立つのはもちろん、サイドに落ちてるダブル無色エネルギーなどを手札に加えて攻撃、といった使い方も。なかなか侮れないカードです。
カードをドローするサポートは出ませんでしたね。プラターヌ・Nはまだまだ現役か…。
グッズ
収録カードは以下の通り。
- カウンターキャッチャー
- のぞきみレッドカード
- ダッシュポーチ
- サイキックメモリ
- ファイトメモリ
まあまあおもしろいんですが、汎用性のあるのは「カウンターキャッチャー」ぐらいでしょうか。特にサイドを先行されがちなノーマルポケモン主体のデッキでは、サポート(グズマ)を使うことなく相手ベンチを呼び出せるのでデッキに入れておいてもいいかも。
サイキックメモリ・ファイトメモリのような特定ポケモン専用のグッズは正直、拡張パックに入れられるとキツイですね。
スタジアム
- 虚ろの海
- 喰いつくされた原野
以上の2種を収録。シルヴァディ専用グッズを「覚醒の勇者」に入れた影響か、スタジアム2種を「超次元の暴獣」に入れるという偏りが発生しています。
「虚ろの海」は進化・退化後にも特殊状態が回復されない、という効果ですが、スタジアムの上書き、およびグズマ・フィールドブロアーのある現在どこまで効果があるか。
「喰いつくされた原野」は悪タイプ、そして初めてドラゴンタイプを指定してメリットを付加したスタジアム。にしても悪タイプってメリットあるスタジアム多いよね。
エネルギー
特殊エネルギー「カウンターエネルギー」が登場。サイド差がある時に無類の強さを発揮するというおもしろい効果を持っています。
反面、サイドを取ってしまうと弱体化する可能性も。また残りサイド1-1の時はカウンターネルギーに頼っていると辛いかも。デッキ構築・戦略が試されるカードです。
総評
以上、各ジャンルごとに新拡張パック「覚醒の勇者」と「超次元の暴獣」の印象をまとめてみました。
全体的に見ると「『ウルトラビースト』という変化があった割には地味」というのが個人的な印象です。デッキに3~4枚入れたい、というよりはピン挿しで済むカードが多いですね。
環境という点で見ると、マッシブーンGXがゾロアークGXを駆逐するか、鋼タイプが復権するか、が気になるところ。それにしても雷タイプはホンマに息してないよねw。
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