このブログでポケモンカードのことを紹介していますが、初心者の方やこれから初めようかな、という方にもけっこう見ていただいているようで。ありがたいことです。
そしてポケカを始められた方に何よりオススメしたいのはポケモンカードジムへのデビュー。家族・友人以外のプレイヤーとポケカをプレイすると、その世界がグッと広がります。
しかし実際にポケモンカードジムや自主大会などに参加すると、実にいろいろなデッキタイプが存在することがわかります。「炎」とか「鋼」とかじゃなくって、「勝つための手段としてのタイプ」です。
例えば相手にある種の「制限」をかけることでゲームを有利に進めようとするデッキなどがあるのですが(後述)、特に初心者の方は初見ではとまどうこともあろうかと思います。
というわけでポケモンカードジムでびっくりしないよう、ポケカにはこんなタイプのデッキがあるよ、ということを本記事で紹介いたします。
ポケカの基本
デッキタイプ紹介の前に、まずポケモンカードの基本をおさらい。
- ポケモンを場に並べる
- エネルギーを付ける
- ワザ等を使って相手にダメージを与える
攻撃ということに限って言えば、ただこれだけです。
次に勝利条件としては、
- サイド6枚を取りきる
- 相手の場のポケモンがいなくなる
- 相手が山札を引けなくなる(相手の手番に山札が0枚)
以上の3つです。…他にもあったっけ?まあ基本ということでこの3つ。
ベーシックな戦いとしては、ポケモンのワザを使って相手ポケモンをきぜつさせて、サイド6枚を取る、といった戦いになると思います。以上を踏まえて以下、デッキタイプの話。なお以下登場するタイプの名前は筆者が勝手に付けたものです。
ポケカのデッキタイプ
ベーシックタイプ
というわけでベーシックタイプ。ポケモンを場に並べて、エネルギーを付けて、ワザでダメージを与えてサイドを取っていくタイプです。
ジュナイパーGXやガオガエンGX、カプ・ブルルGXなど、ポケカ公式から発売されているスターターセットはベーシックタイプですね。
ベーシックタイプの中でもさらにタイプは分かれるのですが、それはのちほど。
ロックタイプ
次にロックタイプ。相手の行動の何らかをロック(制限)するタイプです。大会で良く目にするのは、特性「もりののろい」を持った超タイプのオーロットを使った「グッズロックデッキ」。オーロットがバトル場にいる限り、相手はハイパーボールやふしぎなアメなどのグッズを使うことができなくなります。
これはかなりのストレス!慣れていれば何とか戦いようもあるのですが、初めて相手にした場合はかなりとまどうと思います。他にも特性「イライラかふん」を持つラフレシアでお互いの場のグッズを使えなくするタイプのデッキもあります。
あとはワザでロックをかけるタイプも存在します。わかりやすいのはガマゲロゲEXの「ブルブルパンチ」。使われると次のターン、相手はグッズが使えません。サン&ムーンであればオンバーンGX。上ワザ「ディストーション」はグッズロック、下ワザ「ラウドソニック」は特殊エネルギーの手張りをふせぎます。ギラティナEXのワザ「カオスウィール」なども広義のロック系ですね。
妨害タイプ
上のロックタイプとも近しいのですが、相手の行動を妨害するタイプです。相手のエネルギーを破壊したり、手札を破壊したり、山札を破壊したり。改造ハンマー、こわいおねえさん、ロケット団の工作、フレア団のしたっぱなど、とにかく妨害系のカードやワザを使って、相手の動きを制限します。
例えばエネルギーを付けても剥がされてしまえばワザが打てません。また手札からドローサポート(山札を引くカード)が無くなってしまえば、自分の場の形成が大幅に遅れます。
妨害タイプのデッキは相手を不利にすることによって、相対的に自分を有利にするデッキです。最終的な目標は、自分だけ攻撃することによってサイドを取る、または相手の山札切れを狙う、といった2種類に分かれます(状況によって変わる場合も有り)。
山札破壊タイプ
妨害タイプとも近しいのですが、ポケカの勝利条件の一つ「相手が山札を引けなくなる」状態を目指すデッキ。「ライブラリーアウト(LO)デッキ」と呼ばれることも多いです。
最近有名なのはニンフィアGXを使ったデッキ。ニンフィアGX自体は山札を削る(山札のカードをトラッシュする)ワザを持っていませんが、ワザ「マジカルリボン」で任意のカードを手札に加え、フレア団のしたっぱ、ロケット団の工作、クラッシュハンマー、改造ハンマーなどを使って相手の動きを妨害します。
妨害タイプと一括りにしてもいいのですが、こちらのデッキは完全に「相手の山札をゼロにすること」による勝利を目指しているので、若干毛色が違います。
ニンフィアGX以外にも、ヘルガーEXやホルビーなど相手の山札をトラッシュできるワザを持つポケモンを使った山札破壊デッキもあり。エネを破壊されたり、山札をトラッシュされはじめたら要注意。プラターヌ博士などの使いどころを考える必要があります。
小まとめ
以上、ロックタイプ・妨害タイプ・山札破壊タイプなど、ワザのダメージで相手を倒すベーシックタイプ以外のデッキが存在することがおわかりになったかと思います。
実際にはこれらの複合型であったり、場の展開によって臨機応変に作戦を変えたり、ということもデッキタイプ・プレイヤーによって変わってきます。「相手が何をしたいのか」ということを早めに見極めることがポイントです。
ベーシックタイプいろいろ
ここからは余録ではありますが、ベーシックタイプの分類など。
大火力タイプ
200ダメージ、300ダメージとひたすら打点(ダメージ)を上げ、相手ポケモンをできればワンパン、圧倒的火力で場を制圧することをめざすタイプです。最近だとリザードンGXの「ぐれんのあらし」300ダメージがこれに該当します。
ボルケニオンEXの特性「スチームアップ」を利用して高火力を叩き出すデッキも、この大火力デッキに分類されるでしょう。
中打点タイプ
相手ポケモンをワンパンはできないけれど、100~150点前後のダメージを重ねることで相手を倒すタイプです。
例えばグソクムシャGXの「であいがしら」は条件により120ダメージ。HP180を超えるポケモンEXやGXはワンパンできませんが、グソクムシャGXを入れ替えたりHPを回復させることで長く中打点体制を維持します。
ノーマルポケモンを主体に戦ってくるデッキも中打点タイプと言えるかもしれません。
ノーマルポケモン中心タイプ
EXやGXポケモンを入れない、もしくは少なめなデッキ。ノーマルポケモンがメインなので倒してもサイドが一枚しか取れず、勝利のためには6体倒す必要が。EXやGXをきぜつさせてサイド2枚取る、という感覚が狂います。
回復タイプ
まんたんのくすりやAZ・アセロラなどポケモンを回収するカードを使ってダメージを回復、長期戦に持ち込むタイプ。ルナアーラGXなどの特性を使ってエネルギーを移動→まんたんのくすりで全回復→再びエネを付けなおして攻撃、のようなループをされると厄介。
ダメカンばらまきタイプ
20~30ダメージを全体にばらまいてくるタイプ。カプ・コケコやオーロット(超)・オーロットBREAKなどのワザが該当します。ダメージが少ないから大したことないや♪と侮っていると、中盤以降えらい目にあったりします。
まとめ
以上、ポケモンカードのデッキタイプあれこれでした。スターターセットで慣れてきたと思ったら、ポケモンカードジムで「ぐぬぬ」となることは良くある話です(笑)。実際ロック系・妨害系はデッキによってはどうしようもない時もあります。
対抗策としては、その時に流行っているものを見越してデッキ構築をする、ということでしょうか。もちろん全てのデッキに対応できる万能デッキは存在しませんので、ある程度の割り切りは必要。
いずれにしても、場数を踏んで慣れることが第一歩でしょうか。いっぱい大会に参加して色んなデッキと対戦すると、おのずと傾向が分かってくると思いますよ。
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