GXスタートデッキの効果もあり、ポケカ人口が増えているようですね。60枚デッキを持って、ポケモンカードジムやオーガナイザーイベントに参加してみた方もいらっしゃるでしょう。
そんな初心者の方は、対戦者のデッキに必ずと言っていいほど入っている、あるカードに気づくはずです。
そう、「カプ・テテフGX」です。
アローラの守り神であるカプ・テテフGX。ポケモンカードにおいて、突出した人気を誇るカードです。
本記事ではポケモンカード初心者の方向けに、カプ・テテフGXのメリット・デメリット、その必要性を考察してみます。
収録されている拡張パック
カプ・テテフGXは、拡張パック「アローラの月光」に収録されたGXポケモンです。
また後に、GXポケモンが必ず1枚入っているハイクラスパック「GXバトルブースト」にて再録されました。
記事作成現在、カプ・テテフGXを収録しているパックは上記の2つのみ、です。
カプ・テテフGXの特徴
次にカプ・テテフGXの性能を見てみます。
- たね
- 超タイプ
- HP170
- 逃げエネ:1
- 弱点:無し
- 抵抗力:無し
特性:ワンダータッチ:
自分の番に、このカードを手札からベンチに出したとき、1回使える。自分の山札にあるサポートを1枚、相手に見せてから、手札に加える。そして山札を切る。
エナジードライブ(20ダメージ×):
エネルギー:無無
おたがいのバトルポケモンについているエネルギーの数×20ダメージ。このワザのダメージは弱点・抵抗力を計算しない。
カプキュアーGX:
エネルギー:超エネルギーひとつ
自分のベンチポケモン2匹のHPを、すべて回復する。
カプ・ブルルGXやカプ・コケコGXのように、弱点・抵抗力を持っていません。
特性「ワンダータッチ」の強さ
それではカプ・テテフGXをなぜデッキに採用するのか?というメリットを見ていきます。
最大の長所は、何と言っても特性「ワンダータッチ」。これが強すぎます。
ワンダータッチは、カプ・テテフGXを「手札からベンチに出した時」に使える特性。山札から任意のサポートを一枚、手札に加えることができます。
ポケモンカードをやってみるとわかるのですが、序盤にサポートのカードが無く、山札を引けないことがあります。
ポケモンカードは山札をどんどん引いたり、手札と山札を循環させたりして、自分の場を有利に形成していくことが勝利につながる、という傾向があります。
そのため、序盤にドロー系サポートが無いのは致命的。それを解消するのが、カプ・テテフGXのワンダータッチ。
手札にあるか、またはハイパーボール(または)さえあれば、特性を使ってシロナやリーリエのようなドロサポを召喚。手札事故を防ぐことができます。
また中盤以降でも、任意のサポートを呼び出す力は絶大。代表格として挙げられるのはグズマ。ワンダータッチ→グズマから相手の手負いのポケモンを呼び出し、ゲームをフィニッシュさせる流れを作ることができます。
その他のメリット
また特性以外にも、カプ・テテフGXのメリットは数多くあります。
一つはワザ「エナジードライブ」が、どのタイプのエネルギーでも使えること。ダブル無色エネルギーをペタッと貼るだけで発動可能。
例えば自分と相手に付いているエネルギーの合計が4つならば、80ダメージ。こだわりハチマキを付ければ110ダメージ。さらにエネルギーを追加することも可能なので、ポケモンGXも2パンぐらいで倒せます。
HPが170あるのも魅力。すぐに倒されないので、序盤では壁役になることも。逃げエネも1つと軽いので、ベンチにも戻りやすいです。
特性を持つポケモンの中には、一度ベンチに出した後は「置物」と化してしまうものもいますが、出した後も充分な戦力になるのがカプ・テテフGXの魅力です。
※カプ・テテフGXを積極的にバトル場に出すプレイヤーはあまりいません。あくまでも困った時の戦力として。
デメリット
カプ・テテフGXには、大きなデメリットはありません。
強いて挙げるとすれば、カプ・テテフGXをベンチに出すことによって、スペースを一つ使ってしまう、ということでしょうか。
カプ・テテフGXが場に残っているがために、使いたいポケモンを出せない、というケースがあります。
また終盤に狙われることがあるのもマイナスポイント。HPが高いのをメリットに挙げましたが、最近のポケカはHP170をワンパンする火力を持つポケモンがゴロゴロいます。
終盤になって火力が上がったポケモンに、グズマで呼び出されたカプ・テテフGXが倒されてサイドを2枚取られる、というのは良くあるパターンです。
デッキに入れるべきか?
そんな感じのカプ・テテフGX。文章でその強さを伝えるのは難しいのですが、使ってみればその実力がすぐに分かります。
デッキを回すための潤滑剤として、困ったときのアタッカーとして、その力を遺憾なく発揮してくれます。
多くのデッキでは少なくても1枚、構成によっては2~3枚、カプ・テテフGXを採用しているデッキもあります。
それではカプ・テテフGXを、果たして自分のデッキに入れるべきか?
個人的には、「デッキに1枚ぐらい入れておくと、盤面を作るのに便利」という見解です。
やはり序盤・中盤・終盤それぞれで、異なったサポートを呼び出せる性能は強い。また条件によってはアタッカーとしても充分に役に立ちます。
カプ・テテフGXを入れないよりは入れた方が、比較的有利な展開が期待できる、と考えて良いでしょう。
カプ・テテフGXを入れないという選択肢
ではカプ・テテフGXは、必ずデッキに入れなければいけないのか?というと、決してそんなことはありません。
もしカプ・テテフGXをサポ事故対策で入れているのであれば、
- ドローサポートの採用枚数を増やす
- カスタムキャッチャーやダートじてんしゃを採用する
- 特性「さいはい」のヤレユータンを入れる
などの工夫で、その対策を行うことができます。
実際問題、カプ・テテフGXを手に入れるハードルが、現在は高い状態。
2種の拡張パック、それも過去のものにしか入っていないので、需要と供給が見合っておらず、シングルカードの価格が以前より上がっています。
実勢価格としては、RRのカードでも1枚4,000~5,000円ぐらいでしょうか。筆者がオークション等で購入した時は1枚2,000を切る時もありましたが、現在は倍以上の値が付いています。
ポケモンカードの1枚のカードとしては、一部のSRやURをのぞくと破格の値段。仮に親と子供、家族3人ぐらいでポケカをしていると、一人に複数枚を用意するのはなかなかの出費ですよね。
そんな時は上記のような工夫をするか、もしくは代用カードを使ってデッキの回り具合を確かめてから購入しても、遅くはないと思います。
まとめ
以上、ポケカ初心者向け、カプ・テテフGXに関する考察あれこれでした。
その便利さ・有用性は疑いようのないカードですが、やはり高価なもの。購入等にあたって、充分に検討したいところです。
特に現在は、ポケモンカードを新規に始めたプレイヤーにとって、ちょっと不利な状況。いずれカプ・テテフGXもいずれ再録されるのではないか、と考えています。
個人的には、テキストが同じ「フェアリータイプのカプ・テテフGX」が登場するのではないか、と予想しますが、さてどうでしょうか。
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