7月某日、某ポケモンセンターにて、噂のゼクロムGX SR争奪戦に行ってまいりまいた。
筆者はシールド戦に参加するのははじめて。まず無理だろうけど、うまいこといったらゼクロムGXのSRもらえたりして。
なんて甘い期待を心のどこかに抱きながら参加したシールド戦。結果は…
にぎやかし勢にすらなれない、超・超・残念勢でした(ToT)。世の中、そんなに甘くないですね。
そんなシールド戦を初めて体験しましたが、なかなか特殊な大会でした。ゼクロムGX争奪戦は8月もあるので、これから参加しようかな、という方のために、どんな感じだったかを記録しておきます。
なお、これは筆者が参加した日時・場所での記録です。同じ大会でも、ルールや運営・進行が異なる場合がありますので、あくまでも参考としてご覧ください。
シールド戦とは?
当日の模様をお伝えする前に、シールド戦について簡単に。
現在ポケモンカードで行われている公式のシールド戦は、
- デッキは40枚で構築
- サイドは4枚
- 拡張パックまたは強化拡張パック×15を当日購入
- 基本エネルギーは参加者の持ち込み
- それらをその場で組み合わせ、バトルする
というもの。
また筆者が参加した回は、一度目のバトルが終わったら列に並び直し、また別の相手と戦う、という形式。
最終、勝利数や勝率で、景品(今回はゼクロムGXのSR)が上位入賞者に与えられる、というものでした。
そのようなシールド戦の形式を踏まえて、以下、ご覧ください。
当日の持ち物
基本エネルギーカードを、各自で持参する必要があります。
別にどのタイプのエネルギーを持ってきてもいいのですが、強化拡張パック「迅雷スパーク」に収録されているポケモンのタイプ・ワザエネルギーを考慮すると、草・水・炎・鋼・雷の5種類を用意しておいた方が無難。
デッキに入れるエネルギーの枚数は目安として15枚前後。なので一応、各色15枚ずつ用意しておいた方が良いでしょう。
なお、迅雷スパークにはユニットエネルギー草炎水と、ダブル無色エネルギーが収録されています。ただしランダム封入なので、引けない場合も有り。
ダメカンやマーカーについては各自で持参、と公式のイベントページに記載されていたのですが、ポケセンで用意してくれていました。
その他、筆記用具と開封用のハサミも貸出あり。ただしカードショップなどによっては、自前で用意した方がよい場合があるかもしれません。
あと、会場が結構冷えていたので、特にお子さんは脱ぎ着できる服装にしておくとベター。また自由に飲むことはできませんが(後述)、飲み物もあるとよいでしょう。
シールド戦・進行の模様
それでは以下、ポケモンカード強化拡張パック「迅雷スパーク」シールド戦の模様です。先述の通り、場所は某ポケセンです。
集合
公式イベントページによると、開始時間は14時とのこと。ですが実際には、10時~14時15分まで整理券の配布時間で、14時30分から抽選開始とのことでした。
整理券をもらって抽選時刻まで待機。その後、列に並んで抽選待機します。
しかし今回は定員72名が埋まらなかったため、抽選なしで次のステップへ。
拡張パック購入
会場前のレジに並んで、強化拡張パック「迅雷スパーク」15パック分の代金2,430円を支払います。その会場ではクレカ払い不可、現金払いオンリーでした。ここ注意。
またデッキシールドやエネルギーカードが必要な場合は、ここで同時に購入することができます(デッキシールドは必須ではありません。ノンスリの人もいました)。
その場で参加を決めた人もいるのでしょうか。意外と買ってる人がいましたね。
なお、ここでは強化拡張パックは手渡しされません。座席に付いてから配布されます。
デッキシールド・エネルギーチェック
パックの購入が済んだ人から順次、座席に案内されます。しばらく待っていると係員がやってきて、デッキシールドとエネルギーのチェックが始まります。
デッキシールドは40枚を数え、余った分はカバン等に収納。エネルギーのカードも「基本エネルギーのカードかどうか」がチェックされます。
さて、ここで筆者の失敗が1つ。BWの頃から使っているエネルギーを適当にかき集めてきたのですが、角がハゲている→マーキングとみなされるからダメ、と一部のカードが使用禁止となりました。
どうせデッキシールドに入れるからいいや、と思っていたのですが、ちょっと甘かったですね。反省。結果として大勢に影響はありませんでしたが、場合によっては致命傷になっていたかもしれません。
これからシールド戦に参加されるかたは、できるだけキレイなエネルギーを持っていってください。ちなみに周りを見回したら、サン&ムーンの新しいエネルギーばっかりだったw。
その後、チェックしたデッキシールドと基本エネルギーを備え付けの小袋に封入。これらを勝手に触ると、違反とみなされ失格になるそうです。厳しい!
この時に、バトルシートに名前や年齢の記入をします。名前はニックネームでもOK。年齢は永遠の17歳です。
拡張パック配布
参加者全員分のチェックが終わると(これが長い…)、卓上にある余分なものや、ポケットにあるものも含め、すべてカバンの中へしまうように指示されます。
許可なくカバンをさわったり、不用意な動きをすると、ペナルティや失格になるそうです。またこの時点か入場した時か忘れましたが、会場を離れるのも禁止です。飲み物を飲むためにも、係員の許可が必要。
これ、ものすごく厳しい対応なんですが、前回大会で実際に不正が起こったそうです。どんな不正かは言及がありませんでしたが、確かにやろうと思えばやれることなので。ゼクロムGX、人を狂わす魔性のポケモンです。
そしていよいよ拡張パック配布。自分と対面の人でワンボックス。左右に分かれた15パック分と、プロモ「ナリヤ・オーキド」が配布されます。ナリヤ・オーキドもデッキに入れることができます。
拡張パックも一度、備え付けの小袋(さっきとは別のやつ)に封入されます。
※この辺、ちょっと記憶があいまいなのですが、大体の流れということで。
ところでこの時点で結構のどがカラカラ。緊張のせいかトイレにも行きたくなる不思議。
拡張パック開封・シート記入
全員分の拡張パックが行き渡り、説明が終わったら、ようやく拡張パックを開封し、何のカードが何枚出たか、ということを備え付けのシートに記入していきます。
あとで対面の人とカード内容・枚数をチェックしあうのですが、ここではまだ個人の開封・記入だけ。またデッキ構築をしてはいけません。
シートにはカイロスからはじまって、URやHRまでの全カードの名称が記載ずみ。何枚出たかを名前の横に数字で記入していきます。
やったね!ゼラオラGXゲット。ゲノセクトGXも持っていなかったので嬉しい。ちなみに対面の人とボックスを分け合う形なので、レアカードを引くとなんだか気まずい。
枚数確認
全員がシートに記入したのち、次は対面の人とシートのチェック。シートとカードを渡し、記載内容に間違いがないかチェックしてもらいます。問題なければ署名を記入。
スムーズにチェックしてもらうために、カードはわかりやすく分類すること推奨。間違いがあった場合は、係員にチェックしてもらいます。
この開封~シート記入~チェックは、全体の進行で一番時間のかかったところ。事務作業過ぎて、正直苦行でした。ツライ。
なお次はいよいよデッキ構築なのですが、一斉にはじめるために少し猶予が。この間にどのカードを使ってデッキ構築するか、脳内で組み立てておきます。
デッキ構築
いよいよ、ようやく、デッキ構築の時間です。制限時間は30分。この時点ですでに15分押し。
封印されていたデッキシールドとエネルギーを開き、デッキを組み立てていきます。
デッキ構築のポイントとしては…惨敗したから聞かないで(泣)。
ポケカ公式の動画では
- ポケモン15枚
- サポート10枚
- エネルギー15枚
の計40枚、みたいなことを言っていましたが、現実的にはどうでしょうか。「ゼクロムGX SR 優勝 デッキ」みたいなワードで検索すると、デッキレシピが出てきます。
これから参加しようという方は、どんな配分でデッキが構築されているか、チェックしておくことをオススメします。
バトル開始
デッキが完成したら、ようやくバトル開始。緒戦は対面の人が相手です。
…おいおい、対面の人かよ!デッキに何はいってるか大体わかるじゃん!
てっきり移動するかと思ったのですが、そのままスタートしました。
勝敗が付いたら、ジャッジに結果をチェックしてもらって、列に並び直し。以後制限時間までこれを繰り返します。
制限時間は1時間30分ぐらいだったかな?60枚デッキならば結構時間がかかりますが、40枚デッキのサイド4枚戦なので、サクサク進みます。
終了
制限時間が来たら、バトルシート回収。集計になります。
上位の人から順に、憧れのゼクロムGX SRが手渡されます。おめでとうございます。
終了時刻は18時半ぐらいだったかな?開始前の待機時間も含めると、大体5時間ぐらい。半日を使ったイベントでした。
シールド戦の感想
そんなこんなで終わった、筆者の初シールド戦。雰囲気・流れが伝わったでしょうか?
それを踏まえて感想を。
一言で言えば、疲れた~。マジで疲れました。やっぱりジムバトルならぬ事務バトル、ってな部分があり(今うまいこと言った)、その部分で消耗しました。
また不正を許すまじ!な空気があり、大型大会よりもよっぽど厳格な進行で、それもまた疲れに拍車をかけました。
っていうか、それはすごくいい事なんですけどね。ポケセンのスタッフの皆さんは、ものすごく良い動きをしていたと思います。
ただ、この雰囲気がゼクロムGXという特殊な景品に由来すると考えると、ちょっと複雑。なんだか不毛な消耗をさせられているような。
シールド戦については、即興のデッキ構築からのバトル、という流れは楽しかったです。やってみて初めてわかる、イワークやアローラディグダ・アローラダグトリオの強さ。そしてサンダーマウンテンPSには思い知らされました。
しかしシールド戦をするためのカードデザイン、という側面があるのも確か。参加できない人も多いであろう、また一過性のイベントであるシールド戦のために、拡張パックの中身が左右される、というのはいかがなものかと思います。
そして終わってみて思うのは、
「果たしてこれは、2,500円相当の金額と時間を使うに値するレジャーだったのか?」
ということ。
拡張パック15パック分の参加費を払っているとはいえ、その全てがポケセンの純利益になるわけではありません。むしろスタッフの数を考えると赤字なのでは。だから金儲けだろ、とは思いません。
しかしユーザーの立場から考えると、2,500円という金額を使って、土曜や日曜の4~5時間を消費するホビー・レジャーとして、果たしてシールド戦は最適だったかというと、素直に「はい」とは言い難い。
もっとゆるい運営だったらいいのでしょうが、それはそれで問題があるのは既知の話。
果たしてその答えはどこにあるのか。とりあえず筆者は、当分シールド戦はお休み。またいつか、気が向いた時に参加したいと思います。
あと、小さいお子さんが参加するのは、飲み物やカードチェックの関係で、ちょっと厳しいかもしれませんね。ジュニア大会とかがあった方が良いのかも。
まとめ
以上、ゼクロムGX争奪戦のシールド戦レポ、でした。
べ、べつにSRが取れなかったからって、悔しいんじゃないんだからね!
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