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【感想】「兄妹(キョウダイ)」1巻ー探偵と幽霊の怪奇ミステリー

      2016/01/20

木々津克久「兄妹」1巻より

「名探偵マーニー」の木々津克久氏による新たなミステリー漫画。サブタイトル「少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」とあるように、マーニーでおなじみの推理ものに怪奇要素をミックスしています。

あらすじ

ミッション系名門校に通う女子高生・赤城蛍(あかぎけい)。彼女のそばにいつもいるのは、幽霊となった兄・圭一。警官であった彼はガイコツ+制服姿で蛍たち家族を守ろうとする。そして蛍の通う学校でも不可思議な事件が起こりー。

感想

「名探偵マーニー」終了後、引き続きチャンピオンで連載されている木々津克久氏の作品。前作が女子高生探偵が事件を解決する、といった純粋な探偵ミステリーでしたが、本作はそれに怪奇要素をプラスしています。

主人公は決して裕福とは言えないが、おさない弟・妹の面倒をみつつ名門校に通う女子高生。行方不明となった兄のことを慮りながらもコミュ力の高さを活かし高校デビューをもくろむ、木々津作品らしいユニークなヒロインです。

そしてそんな彼女にうとまれながら(?)も幽霊となって何かを伝えようとする兄・圭一。事件に巻き込まれる蛍を、幽霊ならではの能力を使って守ろうとします。

この「兄妹」の物語軸は大きく3つ。

  • 蛍の通う学校関連で起こる事件を探偵である彼女が解決
  • その原因である怪奇現象を圭一が排除
  • 圭一の死の謎と、蛍のもとにあらわれた理由の探求

特にうしろ2つが前作・マーニーとの大きな違いでしょうか。マーニーは「メカニック」という物語全体のライバルも存在しますが、基本一話完結の推理もの。人間のイヤゲな部分を描いている点では「マーニー」も「兄妹」も共通していますが、「兄妹」は「マーニー」に対してやや複雑な構造を持っています。それがまとまることで物語に深みを与えるか、それとも…?今後の展開に期待したい漫画です。

 - ホラー, ミステリー

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