「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」感想

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マンガ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」1・2巻を読みました。

作者の泰三子さんは10年間、実際に婦人警官として警察に勤め、2017年から「ハコヅメ」を連載開始したという、異色のマンガ家さんです。

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あらすじ

主人公は新人婦警・川合。安定収入のために公務員を目指し、受かったのが警察だけという、特段やる気のない警察官。

その上司となり川合とペアを組むのが、外見は抜群の美人だが中身はゴリラな元刑事課のエース・藤部長。

有能だがキツイ藤と、ドジばかりで警察社会にもう一つ馴染めない川合。そんな婦警コンビが、街のいたって普通の事件に取り組んでいく、警察コメディです。

ちなみに「ハコヅメ」の「ハコ」は交番を指しますが、なぜか交番勤務の描写が少ないはご愛嬌。

その他、生意気な藤の後輩刑事・山田、取り調べ(しか取り柄がない)の天才・源などの男性刑事が、準レギュラーとして登場します。

感想

「警察」っていうと、どんなイメージを持っていますか?

街の安全を守るおまわりさん、と親しみを持つ人もいれば、交通違反の反則切符を切られたり、理不尽な職質を受けたりと、マイナスなイメージを持っている人もいるでしょう。

しかし本作「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」で描かれるのは、「ごくごく普通の人間」である警察官。ブラック企業も真っ青な勤務体系のもと、サンドバックとして人々から罵倒を受ける、なかなかツライ職業です。

そんな警察の裏側を、実際のエピソードをまじえているのかそうでないのか、元婦警の泰三子さんがコメディータッチでギャグ風味に仕上げています。

このお笑い風味が「ハコヅメ」の魅力。大爆笑というよりは、シュールな警察官の日常に、思わず「引き笑い」が起こるという感じ。

バージンである川合が、経験豊富な家出少女の知識についていけなかったり。

めんどうな事件を身内同士で押し付け合ったり。

警察犬を「お犬様」と呼び、夜勤明けの体でひたすらそのあとを走って追ったり。

笑っていいんだか悪いんだか良くわからないけど、思わず笑ってしまう。そんな警察官たちの生態と日常が描かれます。

そんな笑いの中にも、ところどころでいいエピソードが織り込まれ、ほっこりすることも。

家出少女が家出をするワケ。万引きおばさんの心に響くもの。寝たきり老人の遺体から知る、人の優しさ。人に関わる職業ならではの、深みを感じます。

これもまた、おそらく泰三子さんの実体験から来るんでしょうね。リアリティのある川合たち警察官の姿に、思わず頑張れ!と声をかけそうになります。

ちなみに好きなエピソードは合コンの回です(笑)。「情報源が補導少女しかいない」はワロタ。

まとめ

というわけで「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」。リアルな内容だからこそ起こる笑いに引き込まれる、異色の警察コメディ漫画です。

読み終わったあとは、なんだか警察官が身近な存在に…なるかもしれません。

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