眉月じゅん「恋は雨上がりのように」4巻 感想

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長い髪をすくい上げ、蛇口から流れ出る水に口を近づける主人公・あきらが表紙の「恋は雨上がりのように」第4巻。

3巻の終わりで片思いをするファミレス店長・近藤のアパートに吸い込まれたあきら。めっちゃ気になる終わり方でした。

勢い余って訪れた近藤の部屋で対する抑えきれない思いをぶつけるあきら。そしてそのあまりにも真っ直ぐな若さに心を揺り動かされる近藤。彼が思わずとった行動は…?

が、まあそこはギリギリで艶やかな展開のないのがこの漫画のいいところ(笑)。近藤がちゃんと一線を守っているので安心してページをめくれます。しかしふたりとも純ですよね~!青春まっさかりのあきらはともかく、中年まっさかりの店長もなかなかどうして、いい意味で青臭い!そして風邪が前回した後、ファミレスの休憩時間で己が取った行動に悶々とする様子。マジメだわ。

そんな感じでまずは「ともだち」になった二人(あきらは納得していない?)。それ以外にもこの4巻では気になる展開がいろいろ。

まずはあきらのお父さん・正志(まさし)が初登場。といっても顔は出ませんが…。どうやらあきらとは苗字が異なるようですが、ちょっと気になるところです。そんな父の前で「あたし、もう子供じゃないよ」とうそぶくあきら。でもその表情はまだ「子供」なんですよね。面白い描写です。

そして陸上部の親友・はるかとのすれ違い。あきらのケガを発端に、少しずつ心がずれてしまった二人。はるかの涙、そしてあきらの寂しげな背中。

近藤にもスポットが。かつて文学を志していた様子の彼。3巻、図書館で借りた本の作者「ちひろ」の正体が。いや、「ちひろ」については完全に騙されました(笑)。見事なミスリーディング。

と、そんな感じの「恋は雨上がりのように」4巻。主人公・あきらのみずみずしさはそのままに、店長・近藤ももう一人の主人公とも言えるべき存在感をあらわしてきて、ますます続きが気になる展開。5巻も楽しみです。

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