ポケモンカードの60枚構築デッキや9種のGXスタートデッキを手に入れて、家庭内・友人同士、またはポケモンカードジムなどでバトルを楽しんでいる方も多いことと思います。
しかし他の人と対戦すると、「あれ、私のデッキ、ちょっと弱いかも…?」なんて感じる時もあるのでは。
それは使っているデッキが、あくまでも改造の余地のあるベーシックなものだから。それを複数のデッキを組み合わせたり、拡張パックのカードと差し替えたりして、デッキを強くしていくのも、ポケカの醍醐味。
でも、どう改造したらいいのかわからない…。
そんな初心者の方向けに、構築デッキをちょっとずつ強くしていくための改造方法・構築の考え方をまとめてみました。
なお本記事で目指すデッキは、大会で優勝するようなガチデッキではありません。ベーシックなデッキをワンランク上のものにする、という趣旨であることをご理解ください。
前提
本記事の前提として、ポケモンカード公式から発売されている、60枚構築デッキやGXスタートデッキを改造するもの、とします。
それらを買わないといけない、ということではありませんが、話のベースとして。
なおこれらの構築デッキは、ポケモン・トレーナーズ(グッズ・サポート・スタジアム)・エネルギーの比率が、大体「20枚:20枚:20枚」に近い構成になっています。
厳密には、例えば「スターターセット伝説『ソルガレオGX ルナアーラGX』」ならば、「18枚:24枚:18枚」という配分で収録されています。
改造・構築
それでは60枚デッキの改造の仕方です。
基本的な方針としては、ポケモン・トレーナーズ・エネルギーの配分を見直し、必要に応じてカードを入れ替えていく、というものです。
本記事では「GXスタートデッキ 超ミュウツー」を例に説明します。
GXスタートデッキには、ポケモン19枚:トレーナーズ24枚:エネルギー17枚という配分でカードが収録されています。
ポケモン
使いたいデッキで、「どのポケモンをメインアタッカーとして使いたいか」を設定しましょう。
例の「GXスタートデッキ 超ミュウツー」ならば、やはりメインアタッカーはミュウツーGXでしょうか。
しかし同デッキにはミュウツーGXが一枚だけなので、もう1~2枚は足したいところ。サイドに落ちる可能性も考えて計3枚を投入する、といった感じで枚数を決定します。
メインアタッカーを設定したら、サブアタッカーを設定します。ポケモンGXからの攻撃を受けない相手もいるので、非GXのポケモンを用意します。
これも超ミュウツーに収録されているラティオス・ミミッキュが最適。それぞれ2枚ずつぐらいが適当でしょうか。
最後、必要に応じてメインアタッカーをサポートするポケモンを考えます。
ミュウツーGXのワザを見ると、ミュウツーGXについているエネルギーの数×30ダメージを出す「フルバースト」が強そうです。
またGXワザ「サイコブレイクGX」を使うためには超エネルギーが3つ必要。ペタペタ貼っていたら、相手のスピードに追いつかないかもしれません。
そこでエネルギーの加速役として、特性「サイコリチャージ」を持つカラマネロを入れることにします。進化前のマーイーカはGXスタートデッキにも収録されているので、パーツも揃えやすいでしょう。
- ミュウツーGX×3
- マーイーカ×3
- カラマネロ×3(2枚でもいいかも)
- ミミッキュ×2
- ラティオス×2
以上、ポケモンは13枚。もともと入っていたポケモンは19枚ですが、大幅にシェイプアップできました。
戦い方のプランとしては、
- バトル場でミュウツーGX・ラティオス・ミミッキュなどにエネを貼って攻撃
- ベンチでカラマネロを2体ほど育てる
- バトル場のポケモンが倒れた時のために、特性サイコリチャージで2体目のミュウツーGXにエネを付けていく
といったものになります。大ダメージを出してきた相手に対し、ミミッキュの「ものまね」で対抗しても良いでしょう。
トレーナーズ
次にトレーナーズです。
サポート
まずはサポートから。サポートは何よりドローソース、つまり山札からカードを引ける効果を持つカード、が重要になります。
デッキを使っていて、「山札を1枚ずつしか引けないな…」と感じたことはありませんか?そんな時はドローカードを増やしてみましょう。デッキに10枚前後は入れたいところ。
ドロー用サポートの代表格としては、シロナやリーリエですね。かんこうきゃくも有用です。
本当はデッキにシロナを3~4枚…といきたいところですが、シロナは手に入りにくく、また現在シングル価格が上がっています。手に入るならば1~2枚、デッキに入れておくと便利。
シロナが少ない場合は、
- ものまねむすめ
- ハラ
- フウとラン
などを入れてもOK。なおマーマネとククイ博士も便利なのですが、多投しない方が無難です。
他に入れておきたいカードとしては、やはりジャッジマン。
ポケモンカードでは、相手の手札に干渉する、というのも重要な戦略。イリマやビッケなどもありますが、安定性を考えるとジャッジマン一択です。
またたねポケモンを並べたいデッキでれば、「ポケモンだいすきクラブ」も有効。入れるとしたら、1枚ぐらいですね。
グッズ
グッズはデッキによって採用カードが大きく変わるので、特に採用したいカードを重点的に説明します。
まずはポケモンを持ってくるボール系グッズ。ハイパーボールは基本的に4枚、デッキに入れておきましょう。
ネストボールもたねポケモンが多いならば有用。入れるとしたらデッキに1~2枚ぐらいが適当。
タイマーボールは便利なのですが、たねポケモンが場に出ていないと意味がないので、多投はしない方が良いでしょう。
その他に入れておきたいベーシックなグッズとしては、
- ともだちてちょう
- レスキュータンカ
- フィールドブロアー
- こだわりハチマキ
- ポケモンいれかえ
- ポケモンキャッチャー(グズマを入れない場合)
など。
次点として、
- エスケープボード
- 改造ハンマー
- ダートじてんしゃ
- エネルギー回収またはエネルギー循環装置
なども便利です。
スタジアムはデッキによってお好みで。ミュウツーGXデッキに入れるとしたら、超エネルギーの付いているポケモンの逃げるエネルギーが2個分少なくなる、「月輪の祭壇」を2枚ぐらい投入、でしょうか。
もしスタジアムを入れないとしたら、フィールドブロアーを2枚ぐらい入れておくと、相手のスタジアムを破壊できるので便利。
エネルギー
最後、エネルギーです。
GXスタートデッキには、エネルギーが17枚(基本エネルギー16枚+ダブル無色エネルギー1枚)が入っています。
が、使ってみると「手札がエネルギーばかりになる…」なんてことも多いです。
これは単純にエネルギーが多すぎるので、「デッキに必要な枚数」に絞り込みます。目安としては10~12枚ぐらいでしょうか。
さてここで気になるのは、ダブル無色エネルギーを何枚入れるか。
上記ポケモンの項で採用したポケモンのうち、ダブル無色エネルギーを活用できるのはラティオスのみ、です。なのでこのデッキにダブル無色エネルギーを4枚採用するのは、少し多いかもしれません。
このデッキのエネルギーの構成としては、基本超エネルギー8~9枚に対し、ダブル無色エネルギー2~3枚、というのが無難なところ。
これが例えばルガルガンGXを主体とするデッキならば、ワザに必要なエネルギーが「闘無無」なルガルガンGXのために、ダブル無色エネルギーは4枚入れておきたい。
こんな感じで、使いたいポケモンのワザエネルギーに合わせて、バランスよくエネルギーをデッキに入れましょう。
補足
上記の各カード説明で、意図的に入れなかったカードが2枚あります。
1つは「カプ・テテフGX」。これは特性ワンダータッチが超強力なポケモンGXで、現環境ではデッキに1枚は必須、といったカード。
もう1つはサポート「グズマ」。こちらも相手のベンチポケモンを強制的にバトル場に引きずり出せるので、ゲームの勝敗を大きく分ける性能を持っています。
これらを説明から省いたのは、現在シングルカードの価格が高騰しているから。
実際の対戦においては大変有用なこれらのカードですが、投入にあたってはお財布との相談が必須。
もし欲しい・使ってみたいと思ったら、まずは代用カードをデッキに入れてみて、使い心地を試してみてからでも遅くはありません。
その上で必要、より強いデッキを作りたいと感じたら、その時に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
デッキを調整する
さて、こんな感じで改造、構築を変更した60枚デッキ。まずは自分ひとりでデッキを回して、使い心地をチェックしてみましょう。
- ポケモンが順当に場に並ぶか
- エネルギーがポケモンにスムーズに付くか
- ドローサポートをほぼ毎ターン使うことができるか
- プラン通りの戦い方が出来ているか(イメージで)
などがチェックのポイント。
これらのことがスムーズに行えない場合は、各カードの配分を見直してみましょう。ポケモンの数を変えたり、ドローサポートの数を増やしたり、エネルギーの枚数を増減させたり。
こんな感じでデッキをブラッシュアップさせて行くと、よりスムーズに動けるデッキになっていきます。
まとめ
以上、【ポケカ】60枚構築デッキ・GXスタートデッキの改造の仕方、でした。
まとめると、
- メインアタッカーとなるポケモンを決める
- サブアタッカー・サポート役のポケモンを決める
- ドローサポートを増やす
- ポケモンを持ってくるボール系グッズを増やす
- ポケモンのワザに合ったエネルギーを入れる
という感じになります。
今回はGXスタートデッキなど構築済みのデッキを改造する、という方向で説明しましたが、ゼロからデッキを作る場合でも、基本的には同じ考え方です。
何回かデッキを改造し、回し、実戦に臨むことで、デッキの作り方の感覚がわかってきます。
またポケモンカードジムで知らない人と対戦すると、びっくりするような構築のデッキに出会うことがあります。デッキ作りの参考になるので、ぜひ対戦会などで実戦を経験してみてください。
強そうな人にデッキを診断してもらう、というのも、デッキ作り上達の1つの手。機会があれば、ベテランプレイヤーにデッキ構築の相談をしてみては。
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