9月16日にポケモンカードゲームXY BREAK コンセプトパック「ポケットモンスターカードゲーム 拡張パック 20th Anniversary」が発売されました。ポケカ発売20週年を記念したレトロデザインが特徴的な拡張パック。筆者はBW環境の終盤からポケカを始めたので20年前のことはわかりませんが、レトロさが逆に新鮮なパックですね。
収録カードも公開され、デッキ構築をあれこれ考えていらっしゃる方も多いかとは思いますが、個人的に注目なのはフシギバナEX・カメックスEX・リザードンEXという草・水・炎タイプの元祖?EX御三家のソウルリンクが収録されていること。
かつてスターターパックを紹介したこちらの記事で「(フシギバナとリザードンの)ソウルリンク出してよ!」と書きましたが、とうとうそれが現実に。XY・XY BREAKシリーズももう最後なのですが、まあそれはいいでしょう(^^;)。
さてそんなM進化ポケモンたち。初期の頃のEX・MEXということでソウルリンクがなく、進化後1ターンを消費してしまうということで最近はジムバトルでも見かけることが少ないです。しかしソウルリンク追加ということでデメリットが解消され、これからデッキに組み込まれる可能性も高いのではないかと思われます。
そんなフシギバナ・カメックス・リザードンですが、EX・MEXともいくつかバージョンがあります。そこでどのバージョンを使うのが現実的か?ということをソウルリンク追加を記念して?考えてみました。
フシギバナEX
まずフシギバナEX。こちらは左がコレクションX(以下XY1)、右がスターターパック(以下20th)のものです。ちなみにXY1バージョンはプロモなどでも再録されています(カメックス・リザードンも同様)。また「拡張パック 20th Anniversary(CP6)」に収録のものはXY1の再録です(リザードンのみ構築デッキ(XYA)の再録)。
ワザに必要なエネルギーは両者とも同じ。XY1は毒込みで60+10、20thは素で40+コイン判定でさらに40ダメージ。微妙な差ですが、使い勝手の良いのはXY1の「どくのこな」でしょうか。
下ワザはXY1「ジャングルハンマー」は90+30回復、20thは80+毒+ねむり。うーん、XY1の方が回復がある分、場に長くとどまれそうですが、微妙な差ですね。いずれにしてもエネルギーが重たいので、M進化して戦うことが前提になりそう。個人的には僅差でXY1を採用、でしょうか。
MフシギバナEX
続いてMフシギバナEX。左がXY1、右が20thです。XY1の「クライシスバイン」はエネが草草草無と少し重たいですが、120+毒マヒは強いですね。20thの「ブルームバスター」はダブル無色対応で130+コイン判定でベンチ全員に30ダメージ。うーん、どちらも微妙な差ですが、対EXということを想定すれば確定マヒのXY1を採用したいところ。エネ加速がうまくできて、ハーブエネルギーなどで回復も行えれば、展開によっては無双できる可能性もありそうです。
カメックスEX
続いてカメックスEX。左がコレクションY(以下XY1)、右がスターターパック(以下20th)のものです。
XY1は上ワザと下ワザのエネ相性が咬み合わないんですよね…。後述のM進化にも関係するのですが、もし20thのM進化を選ぶなら、バトル場のカメックスにダブル無色エネルギーを貼って「こうそくスピン」でベンチに下がり、のちM進化してメガターボ加速ができるかと。逆にM進化をXY1にするならば、ワザに水エネ3つが必要なので、たねのカメックスEXで戦うことは捨てても良いのでは。
MカメックスEX
M進化したカメックスEX。左がXY1右が20thです。
XY1は水エネ3つでダブル無色に対応していませんが、前に120ダメージ、ベンチ2体にもノーリスクで30ダメージを与えられます。
20thはエネ4つで180ダメージとEXも一撃できる破壊力ですが、コイン裏で水エネ2つトラッシュのリスクがあり、一発撃ったら後が続かない、という可能性もありますね。
というわけで破壊力では劣りますが、連射も可能なXY1バージョンを個人的には採用。スタジアム「うねりの大海」で回復することで場に長くとどまることもできるでしょう。
リザードンEX
そして御三家の最後、リザードンEXです。左は構築デッキ「MリザードンEX」収録(以下XYA)、中央はワイルドブレイズ(以下XY2)、右はスターターパック(以下20th)です。他にも「メガかくせい」「ブレイブファイヤー」を持つコロコロ付属のプロモが存在します(以下コロコロ)。なお今回発売の「拡張パック 20th Anniversary」に収録されているのはXY2ではなくXYAのものです(MリザードンEXも同じ)。
XYAはダブル無色エネルギーに対応した上ワザ「つばさでうつ」、150ダメージを出せる「かえんばく」と素のスペックが非常に優秀。サポート「鍛冶屋」を使える炎タイプなので後攻1ターン目から60または150ダメージを出せる力を持っています。
XY2は上ワザ「もえあがる」でエネ加速できますが、コイン判定ということで信頼性は高くありません。下ワザ「だいもんじ」は火力としては普通ですね。
20thは上ワザ「ほのおをまとう」は炎エネ含むエネ2つで30ダメージ+エネ加速。メガ進化前提だとなかなか使いでが良いのでは。下ワザ「しゃくねつブレス」も期待値120ダメージでまあまあ。
コロコロの上ワザ「メガかくせい」は手札にMリザードンEXを加えることができますが、サポート「N」全盛の環境では流されてしまうかも?下ワザ「ブレイブファイヤー」も120ダメージ+自身に30ダメージなので微妙。
というわけで、M進化の下敷きとしてのリザードンEXは単体でも充分に活躍できるXYAバージョンがオススメ。次点で20th、といった感じでしょうか。
MリザードンEX
そしてMリザードンEX。左がXYA、中央がXY2、右が20thです。XY2はドラゴンにタイプが変わります。
XYA「グレンダイブ」はエネ5つで300ダメージ+自身にも50ダメージ。グッズ「プロテクトキューブ」があれば自身へのワザのダメージを防げるのですが、ソウルリンクがついたままだと使えません。サポート「クセロシキ」などで剥がすのも冗長なので、50ダメージは受ける前提で。
XY2の「ワイルドブレイズ」は300ダメージ+自身の山札を5枚トラッシュ!の自爆ワザ。山札を掘るスピードが加速している現環境では自分の首を締めてしまいそうですね…。
そして20thのMリザードンEX。これが優秀!炎エネ1含むエネ4つで100ダメージ、プラス炎エネルギーの数だけコインを投げ、表の数✕50ダメージを追加!これは強い!炎エネ2つ+ダブル無色でも期待値150ダメージ、炎エネルギー4つだとマックス300ダメージも夢じゃない。しかもノーリスクで。鍛冶屋・メガターボやエネ加速ワザ・特性を持つ炎ポケモンと組み合わせると無類の強さを誇るでしょう。MリザードンEXは20thバージョンで決まり!
まとめ
というわけで念願のソウルリンクが追加されたMフシギバナEX・MカメックスEX・MリザードンEXのお話でした。これまではメガ進化時に1ターン動きが止まってしまうために使いづらい部分がありましたが、ソウルリンクがあればソウルリンク貼る→進化→メガターボでエネ加速→同ターン内に攻撃、といった流れが実現できますね!
特にスターターパック(20th)のMリザードンEXは、鍛冶屋やエネ加速特性を多く持つ炎タイプということもあって、これからも充分に活躍ができそうなスペックです。惜しむらくは収録のスターターパックでの出現がランダムである、というところでしょうか。
ソウルリンクを揃えたい!という方は「20th Anniversary」をどうぞ。
それにしてもXY(XY BREAK)の最後にまさかの御三家ソウルリンク収録でしたね。あと、メガ進化ポケモンでソウルリンクのないものは
- MヘラクロスEX
- MルカリオEX
- MガルーラEX
- MディアンシーEX
- MメタグロスEX
- MバシャーモEX
- MアブソルEX
- MラグラージEX
といったところでしょうか。MヘラクロスEXとかMディアンシーEXなんかソウルリンクがあれば復活もありそうですが、どうでしょうかね。なんとか救済してほしいものです。
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