マンガ盛

漫画の感想、おすすめのおもしろい漫画紹介など。単行本派です。

【感想】「おおきく振りかぶって」1巻-球児たちの未来に感じるワクワク感。

      2016/01/21

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」(1)

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」第一巻の感想です。このエントリーを書いている時点で24巻まで出ています。

あらすじ

とある高校の野球部に入部希望で集まる新入生達。腕に覚えのある球児たちの中、一人入部の踏ん切りが付かないピッチャー・三橋(みはし)。彼は中学時代、祖父の経営する学校でヒイキを受け、そのために他の部員から総スカンを食っていたというトラウマが-。

感想

魔球も投げない、超高校級球児もいない、オーソドックスな高校野球漫画。しかしこの「おおふり」の魅力はフレッシュな若者達の心と心の通いあい、そして確かな理論に基づいた野球描写。

実は地味にすごい魅力を持つ三橋の投球、キャッチャー・阿部の仲間に対する熱い思い、男勝りの指導力・人心掌握術で皆の心を一つにする女性監督・百枝、教師・志賀のスポーツや心理の知識、そして元のチームメイトに対してトラウマと強い負い目を感じている三橋を盛りたてるチームメイト達。若者たちの野球にかけるきらめくような情熱、そして野球というスポーツの面白さがてんこ盛りです。

本書後半、初の練習試合として三橋の出身校である三星と対戦します。その試合の中、時々で選手たちが何を考えて動いているか、そして監督は何を目指しているかなど、一つ一つの野球描写がとても丁寧に描かれます。野球の素人にとてもわかりやすく、「あ、これなら主人公たち、いけそうかも…!」なんていう期待を抱かせてくれます。読者の気持ちの盛り上げ方がとてもうまい!

三橋をエースとして育て上げるために何としても勝ちたい阿部たち。元チームメイトに複雑な思いを抱きつつそれに答えようとする三橋。そして意外にも三橋の力を認める相手ピッチャー。それぞれの思惑がからみつつ粛々と展開される試合から目が離せません。

 - スポーツ, 青春

広告1

広告1

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

押見修造「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」ー未成熟な高校生たちのふれあいを描いた名作

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を読みました。「惡の華」「ぼくは麻理のなか」 …

田中相「その娘、武蔵」(1)
【感想】「その娘、武蔵」1巻-躍動感あふれる身長182cmに期待大。

田中相「その娘、武蔵」1巻の感想です。本エントリー更新時、講談社の「新・想像系コ …

ヤマシタトモコ「運命の女の子」
【感想】「運命の女の子」ーバラエティに富んだオムニバス3編

ヤマシタトモコ氏のオムニバス作品集「運命の女の子」を読みました。サイコ・サスペン …

聲の形
【感想】「聲の形」1巻-かつていじめた相手との再会。

大今良時氏の「聲の形(こえのかたち)」第一巻の感想です。2013年11月に単行本 …

眉月じゅん「恋は雨上がりのように」より
【感想】「恋は雨上がりのように」1巻-冴えない中年男に惚れた女子高生の恋の行方。

小学館「月刊!スピリッツ」連載、眉月じゅん「恋は雨上がりのように」の第一巻を読み …

恋は雨上がりのように 2巻
【感想】「恋は雨上がりのように」2巻ーあきらと店長の関係に変化が…?

冴えないファミレス店長と、彼に恋する女子高生を描いた恋愛漫画、眉月じゅん「恋は雨 …